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マイナスの美学

こんにちは!
インテリアコーディネーターkanakomです。

輸入住宅の仕事に携わることが多くなり、最近本格和室からすっかり遠のいていますが
私は和室の造作が大好きです。
床の間周りは特に、時間を忘れて見入ってしまいます。

写真は先日UPした旧三上家住宅・庭座敷の床の間です。
マイナスの美学_d0250148_1204849.jpg

北山杉の床柱に黒柿の床框、畳床、書院、落とし掛け、網代天井、雑巾摺り
こういう名称の響きも好きです。

大工さんにも現場でよく教えてもらいました。
本床、蹴込み床、踏込み床、釣り床
軸照し、天袋、地袋、違い棚、長押、鴨居、畳寄せ、竿縁・・
そういえばお客さまとの打ち合わせでは長らく口にしていないことにふと気付きました。

昔は年配のお客さまも多く、
新築の際に本格和室を設けられることが少なくありませんでしたが
今はお客さまの8割がkanakomよりうんとお若い方で(笑)まして輸入住宅となると
和室そのものが存在しないなんてケースも普通にあるので
和室の写真を眺めながら、ちょっと淋しい気分になりました^^;

床の間は和室のザ・フォーカルポイント(Focal point)です。
華美な装飾を一切省き凛としてそこにある、まさにマイナスの美学ですね。


ちなみにインテリアで言うフォーカルポイントは
「その空間に入った時に最初に視線が集中する場所」という意味で使われます。
ないと落ち着かず、ありすぎるとやかましい(笑)、インテリアにおいてかなり重要な部分です。
(インテリアについてお悩みのお宅はフォーカルポイントがないケースが圧倒的に多いです)


最初に目に入ったもののイメージでその空間の印象は決まると言われています。
一度お部屋のフォーカルポイントをチェックしてみては?








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by gio06 | 2011-12-17 12:52 | interior

イエという場所で営まれる、日々の暮らし。平凡で愛おしい、あるある~な日常、ときに事件!?イエ×ヒト・愛のレポートを神戸からお届けします!

by kanakom
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